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【世界のこぼれ話】期限を過ぎた本が119年ぶりに図書館に返却 マサチューセッツ州

1904年に貸し出され、そのままになっていた本が、マサチューセッツ州の図書館に戻ってきたとAP通信が伝えている。

ジェームズ・クラーク・マクスウェル著「電気に関する初歩的理論(An Elementary Treatise on Electricity)」は、1904214日にマサチューセッツ州のニューベッドフォード・フリー公立図書館から貸し出された。そして119年の歳月を経て、ウェストバージニア州の図書館員の鋭い目によって、ようやく返却に至ったという。

ウェストバージニア大学図書館の貴重書担当学芸員であるスチュワート・プレイン氏は、最近寄贈された本を整理中に、この本を見つけ、ニューベッドフォード図書館の蔵書の一部であったこと、そして決定的なことに、この本には「Withdrawn(廃盤)」というスタンプが押されていなかったことに気づいた。同氏は、ニューベッドフォードの特別コレクション司書のジョディ・グッドマン氏に連絡を取り、この発見を知らせた。

ニューベッドフォード図書館のオリビア・メロ館長は、本が非常に良い状態で戻ってきたことについて、「これほどの状態で残っていたのだから、誰かがこの本を立派な本棚に保管していたのは明らかだ。おそらく家族の中で受け継がれたのだろう」と述べている。また、同図書館には10年、15年という期限が過ぎた本が届くことはあるが、100年以上のものはないという。

ニューベッドフォードの図書館では、15セントの延滞料が設定されている。それで計算すると、119年前に返却期限を過ぎた本を返却した人は、2100ドル以上の料金を支払うことになる。しかし、幸いなことに、図書館の延滞料金の上限は2ドルに設定されている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.7.11)

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