州が行った「訪問客満足度及びアクティビティー調査」の最新結果が7月7日(木曜日)に発表されたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
この調査では、ハワイを訪れた観光客の主要な分野での全体的な満足度はパンデミック前のレベルに戻ったものの、アメリカ本土からの旅行者において、「今後5年間に再びハワイを訪れたい」という人は減少しており、その理由の1位としてハワイ旅行の「費用」が挙げられているという。
理由の2位は「別の新しい場所に行ってみたいから」だった。
州ビジネス経済開発及び観光局(DBEDT)は、アントロジー・リサーチという調査会社と契約をして今年1月1日から4月30日まで調査を行った。
調査対象はアメリカ本土とカナダからの観光客3,832人だ。
ハワイへ訪問する本土からの観光客として最も多いのはアメリカ西部からだが、「今後5年間でまたハワイに来たい」と答えたのは2021年の調査から4.1%減少し、82.2%となり、これは2016年以降で最も低い数値だという。
アメリカ東部からの観光客で同じ回答だったのは66.6%で、前回から6.6%減少している。
今年の第一四半期には、190万人以上がハワイを訪れており、そのうちおよそ93%がアメリカ本土からだ。
また、その75%がリピーター客であることから、「今後5年間にハワイを再び訪れたい」という旅行者の減少は、今後の観光業に大きなインパクトを与えることになると見られている。
「プレザント・ホリデーズ」のCEOであるジャック・リチャーズ氏は、「ハワイにまた来たい」という人の減少は、すでに予約状況にも現れているという。
「高額な費用はその理由の全てではないが、大きな要因であることは事実です。2019年と比べ、現在ハワイ旅行にかかる費用は一人当たり700ドルで、33%も上がっているのです。アジアを除けば、当社が扱っている観光地の中で、これは最も大きな値上がりです」
DBEDTによると、2021年の第一四半期から2022年の第一四半期までで、アメリカ西部からの旅行者一人当たりの旅行費用は15.8%上がって1,937ドルとなっている。
同時期の東部からの場合は、8.3%上がって2,252ドルとなっている。
「8月中旬からハワイへの予約は非常に鈍っています。8月は2019年と比べて10%低く、夏全体では25%少なくなっています。8月から年末までも、パンデミックが収まり旅行規制がなくなったことで大きく飛躍すると思っていましたが、それほどでもありません」とリチャーズ氏は述べた。
ハワイでは、新たな宿泊税が課され、燃料費値上げで航空運賃も上がり、レンタカーも高額で、あらゆる側面で高額な旅行となっている。
一方で、満足度に対する調査結果は良いものとなっている。
10人中9人は「友人や知人にハワイを勧める」と答えており、86%以上の人がハワイ旅行は「素晴らしかった」と回答している。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.8)