失業保険と詐欺
失業保険の給付状態について、州労働労務省(DLIR)が7月1日に発表をしたとKHONが伝えている。
3月の新型コロナウィルス感染拡大以来6月末までに、DLIRでは170週以上にわたって18億ドル以上を支払ったが、新しい失業保険が1日あたり1000件近く申請されているという。
DLIRでは当初コンピューターシステムが申請数に追い付かず、申請を受け入れられずに給付が非常に遅れていたが、現在では給付率は93%まで上昇した。
しかし、いまだ1万件以上が給付待ちの状態だという。
一方、失業保険の不正給付詐欺がアメリカ全土で問題となっている。
信用調査会社イクイファックスの大量の個人情報漏洩事件などのように、過去に漏洩した個人情報を利用して失業保険を自分の銀行口座に振り込ませようとしている詐欺グループがいるのだ。
DLIRではすでに9500万ドル相当の不正請求を検知しているという。
もし、失業保険を申請していないにもかかわらず政府から失業保険についての郵便物を行けとった場合には、その書面に記載されている指示に従って届け出を行なうようにとのことだ。
DLIRでは個人情報がどのように、いつ、盗まれたのか調べることはできないし、将来また何か別の詐欺に用いられないような対策をとることはできない。
個人情報の盗難の被害にあった場合、もしくは疑われる場合には www.identitytheft.gov に。
(日刊サン 2020.7.04)