

どこかに旅行に行きたい。
そう思っている人はきっとたくさんいるに違いない。
新型コロナウィルス感染で世界中が閉鎖してしまったような状態の中、飛行機に乗ってどこかに行くことを夢見ている人たちのための面白い企画をアメリカ・フォックスニュースが伝えている。
台湾は新型コロナウィルス感染拡大の初期段階ですぐ国境閉鎖をして、その押さえ込みにかなり成功を納めたが、数カ月後の現在でも、政府は国民に対して国外旅行を控えるように求めている。
そこで旅行気分だけでも味わいたいという人に、台湾の台北松山空港が中華航空とともに行なっているのが、どこにも行かない半日の旅だ。
空港に行き、チェックインを済ませ、セキュリティを通過し、ゲートで搭乗を待ち、飛行機に乗って座席に座り、CAと会話する、それだけ。
旅行参加者は、社会的距離を保ち、マスク着用し、空港での新しいコロナ対策を体験できるということだ。
このサービスを開始すると発表したら7000人から応募があり、抽選で60人がこの”旅行”に当たったが、この企画はまた継続の予定だという。
写真:Yuangeng Zhang / Shutterstock.com
(日刊サン 2020.7.4)