新型コロナによる規制はハワイ州だけ
新型コロナウィルス感染のための州による規制は、アメリカ本土では次々と撤廃されている。
オレゴン州とワシントン州は6月30日にほとんどの規制を解除しており、ニューメキシコ州も7月1日に再開したことで、アメリカ本土では全ての州がパンデミック以前の状態へと舵を切った。
16カ月にわたって60万人以上の命を奪ったパンデミックによる規制は本土ではほとんどなくなった今、いくつかの規制を緩和したもののハワイ州だけがワクチン接種率が70%になるまでは規制の維持を続けているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
コロナ変異株によって数カ月前の状態に戻ってしまうのではないかという懸念は確かにある。
カリフォルニア州では感染力の強いデルタ変異株の感染を拡大させないために、公共の場所では屋内でもマスクを着用することを推奨している。
オレゴン州では、規制撤廃を「我が州にとって本当に歴史的な瞬間」としたものの、やるべきことはまだたくさんあるとしている。
ワシントン州では、収容人数の制限や社会的距離などとともに、マスク着用のルールも撤廃され、バーやレストラン、スポーツジムもフルに顧客を受け入れることができる。
しかし、連邦政府の規制はまだ残っている。
空港や公共交通網、医療機関でのマスク着用はアメリカ国内では必須だ。
一方、ハワイでは7月8日からワクチン接種を完了した国内旅行者への規制が撤廃されるものの、レストランでは75%までの収容人数制限、テーブル間の距離制限がある。
イゲ知事はワクチン接種率が70%に到達したら規制撤廃を考えると言われているが、現時点でおよそ58%の接種率が70%にまでなるにはまだ時間がかかると予測されている。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.01)
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