元ホノルル市管理官 横領と収賄で実刑判決
元オレロTVの人事担当副社長で、かつ、連邦政府からの新型コロナウィルス対策支援基金のホノルル市管理官でもあったハナレイ・アイポアラニは6月30日、公金横領と収賄の罪で連邦裁判所でおよそ4年の実刑判決を受けた。
アイポアラニは裁判長に対して、非常に反省していること、そしてハワイアン先住民族の血を引いていることを判決に考慮して欲しいと嘆願していたという。
検察は夫婦のインスタグラムアカウントの写真を示し、フェラーリをレンタルしたり、ファーストクラスでの旅行、豪華な食事などの彼らのライフスタイルを証拠として提出していた。
アイポアラニは妻と共謀して、勤務していたオレロTVから50万ドル以上を着服した。
かつ、連邦政府からホノルル市が新型コロナウィルス対策支援基金を受け取った時に基金の管理官を務め、そこから公金の横領と便宜を図るとして金品を受領していた。
検察側は、妻名義のペーパーカンパニーを設立する計画を説明しているテキストメッセージを証拠として手に入れていた。
アイポアラニは「義務と責任を蔑ろにした態度や行動をとってしまったことを私自身、本当に申し訳なく思っています。私がしたことに言い訳はできません。本当に恥ずかしいし、自分がそういう状態に身を委ねてしまったことに怒りを覚えます。けれども、私はもうすでに罰を受けています。私は公に恥をかき、人々の嘲笑を受け、地位を失い、面目を失い、仕事と収入を失いました」
弁護士も、アジア太平洋諸島において面目を失うということは被告にとって大変大きな罰であり、裁判所に対しこのような文化的要因を検討するように求めたがものの、判決は46カ月の連邦刑務所での実刑とともに、50万ドル以上の賠償金と民事罰を下した。
アイポアラニの妻アンジェリタはこの件について罪を認めた。後日判決が降る予定だ。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.01)
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