独立記念日は、1776年7月4日にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して定められた祝日だ。
最もアメリカらしい祝日と言われ、全米各地で打ち上げ花火やパレードが行われる。
独立記念日の祝賀イベントに花火は欠かせないが、その伝統がどのように始まったのかについてフォックス・ニュースが伝えている。
花火の伝統は独立当時の1776年に遡る。
後に第2代大統領となったジョン・アダムスが、独立記念日前日の7月3日に、妻のアビゲイルに宛てた手紙に書き記している。
「独立の日から毎年、煌めく空が、もうすぐ独立する13の植民地を讃えることになるだろう。後世の人々がこの偉大な記念日を盛大に祝うと信じてやまない。盛大な祝賀イベントがアメリカ大陸の端から端まで各地で行われ、パレードやゲーム、スポーツ、銃砲、鐘、焚き火、イルミネーションで華やかに、そして、厳粛に催されるだろう。それは、今この時代から永遠に続いていく」
独立宣言は、この手紙の書かれた翌日に、ペンシルバニア州フィラデルフィアで行われた第2回大陸会議で代表者によって採択され、公布されている。
4日後の7月8日に、ペンシルバニア州とニュージャージー州で地元の軍人たちによって祝賀イベントが行われたが、花火が打ち上げられたのは翌年1777年からだ。
1777年7月4日に、フィラデルフィアで初めての独立記念日の祝賀イベントが行われ、たくさんの花火が夜空を彩ったと伝えられており、ボストンでも同様の花火大会が開催されている。
アメリカ花火協会によると、今年の独立記念日には、全米で23億ドル相当の花火が打ち上げられるという。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.30)
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