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押し寄せる観光客 マウイ島は困惑

押し寄せる観光客 マウイ島は困惑

ハワイを訪れる観光客数は夏本番に向けて順調に伸びつつあり、一部ではコロナ以前の2019年のレベルにまで復活しているという。

ハワイ州にある空港では628日(月曜日)には26,631人が到着しており、これから独立記念日の祝日、そして78日にワクチン接種者を対象とする規制緩和に向けて、観光客はさらに増加する見込みだ。

特にマウイ島はアメリカ本土からの観光客に人気があり、押し寄せる観光客に困惑しているとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。

629日に行なわれた会見で、マウイ市長マイク・ヴィクトリーノ氏は「私たちには観光客に向けて来るなという権利はないけれども、なんとかしてもらいたいというのが現状だ。観光客の波を制限するなんらかの対応が必要だ。マウイ島は住民の生活が一番重要で、観光の目的地であることはその次なのです」と述べている。

ヴィクトリーノ市長はすでに各航空会社の上層部と話し合いをしており、カフルイ空港に到着する飛行機を減便するよう求めている。

先月5月の本土からマウイ島への直行便は243,702席だったが、コロナ前の20195月の229,284席から6%上昇している。

ハワイアン航空の広報官であるアレックス・ダ・シルヴァ氏は声明で、「ハワイアン航空としてはヴィクトリーノ市長とその他の関係各所と協力しながら、ハワイの空港と地域社会が直面している課題に対してなんらかの解決がもたらされるように引き続き努力していきます」と発表している。

「ハワイの空港会社として、われわれはハワイで生活をして、ハワイで働いています。観光客の急激な増加によってわれわれのインフラ、自然資源、地域社会に重圧がかかっていることは承知しています。しかし一方で、観光客はハワイの経済再生にとってのエンジンでもあるのです」

また、ヴィクトリーノ市長はカフルイ空港における渋滞について州当局と話し合いをしているという。

2019年にハワイアン航空は数百万ドルをかけて、カフルイ空港を含むハワイにある空港のチェックインカウンターの増設とロビーの改装を行なったが、カフルイ空港では受け入れられる人数を超える状態が続いているという。

ヴィクトリーノ市長は、観光客の影響でマウイ島内の交通渋滞や違法駐車が増加して、これらの対応のために警察の人員を割かなければいけないことについても懸念を表明している。

写真 :  Shutterstock.com

(日刊サン 2021.06.30)

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