ワクチン未接種者間での新規感染者増加傾向 イゲ州知事が懸念
ハワイ州の新型コロナ新規感染者数は、過去3週間にわたって1日あたり平均40人と比較的安定している。しかし、デービッド・イゲ州知事は、ワクチン未接種者間での新規感染者数が圧倒的に多いことに懸念を示している。ハワイニュースナウが29日に行った単独インタビューで、イゲ知事は「ワクチン接種を受けないことを選択した人々は、教会のような何かの集会で、同じグループに属している傾向にある。より伝染性の高い新型コロナウィルスのデルタ変異種についての懸念もある」と述べた。
一方、ハワイ州のワクチン接種率が60%に近づきつつあるため、州は7月8日より本土からの旅行制限緩和を予定通り実施する見通し。ワクチン接種率が70%の閾値に達した場合、全ての制限が解除される見込みだ。しかし、ワクチン接種の拡大スピードが遅くなっており、閾値に達する時期の正確な予想は困難だという。
イゲ州知事は、経済界から一部反対意見があるものの、状態が悪化した場合は制限を再開する意向を示し、「他の州では制限を完全に解除した後の収拾を余儀なくされている」ことを指摘した。現在、ロサンゼルス郡は屋内でのマスク着用を奨励しており、テキサス州とカリフォルニア州では、全ての制限を解除した後で新型コロナウィルスの変異種が出現したため、制限の再開について話し合いが行われている。
ホワイトハウスが発表したデータによると、ワクチン未接種者のうち3分の2が「ワクチンの信用性が薄い」と考えているという。州保健局は「ワクチン接種はデルタ変異種を含めた新型コロナウィルス感染からの強力な保護作用がある」と述べている。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.30)
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