州保健局(DOH)は、ホノルル市が排水処理プラントからカイルア湾に許可基準を超える腸球菌の排水を流したとして、43万4350ドルの罰金を科したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
4月から5月にかけて合計13日間、カイルア地域廃水処理プラントで、水中の糞便性物質の指標である腸球菌の許容値を超える数値が記録された。それから約2カ月が経ち、今回の処分が下された。州保健局は、この罰金について、廃水の排出および必要なモニタリング報告書の提出が遅れたことによるものであると述べている。
今回のバクテリアのレベルは、特に処理場に対する国家汚染物質排出除去システム許可証によって認可された制限を超えるものであった。環境衛生担当副所長のキャスリーン・ホー氏はニュースリリースの中で、「許容限度を超える汚染物質の州水域への排出は、許されることではない。当局は公衆衛生と環境を守るために行動を続けていく」と述べている。
ホノルル市環境サービス局は、海洋排出口から流される完全処理排水中の腸球菌のレベルが最近超過したことを認めている。市によると、直ちに是正措置が取られ、調査を行い、国家汚染物質排出削減システム(NPDES)許可の遵守を確実にするための対策が実施された。同市は速やかにDOHに基準値を超過したことを通知し、ニュースリリースを発行し、カイルア湾にて排水口周辺の海域を避けるよう警告する標識を掲示した。
環境サービス局のロジャー・バブコック所長は市のニュースリリースで、「当局は超過を調査し、工場の性能をさらに最適化することに加えて、直ちに是正措置をとった。5月5日(金)以降に採取されたサンプルのテストでは、排水中の腸球菌は許可範囲内であることが確認されている」と述べている。
市はまた、工場に紫外線消毒システムを設置する予定で、2025年12月までに稼動させ、腸球菌レベルを大幅に下げる計画であると述べた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.29)