【世界のこぼれ話】3万年前の赤ちゃんマンモスのミイラを発見 カナダ・ユーコン準州
カナダのユーコン準州の永久凍土層で金の発掘作業中に、ミイラ化した赤ちゃんマンモスが発見されたとフォックス・ニュースが伝えている。
ほとんど完全な形で冷凍された状態のマンモスは、およそ3万年前のものと見られており、関係者らはこの発見に驚嘆しているという。
メスのマンモスの幼体は、ハン語で「大きな動物の赤ちゃん」という意味を表す「ヌン・チョ・ガ」と名付けられた。
当局は、「ユーコン準州は、氷河時代の化石の発見場所として世界的に有名だが、今回のミイラは、皮膚や体毛まで保存されている非常に稀有なものです。ヌン・チョ・ガは、北アメリカ大陸で最も完全な形で発見されたマンモスのミイラです。このように、細部にいたるまでそのままの状態で氷河時代の動物を見ることができるのは本当に驚くべきことです。ヌン・チョ・ガは、野生の馬や巨大なバイソンとユーコンの地を駆け回っていたのです」と書面で発表した。
ヌン・チョ・ガは、2007年にシベリアで発見された42,000年前のマンモスのミイラと同等の大きさだ。
カルガリー大学の地質学者によると、このマンモスは3万年以上前に死んで、氷河時代に永久凍土層の中で冷凍されたものではないかという。
発見したブライアン・マッコーガンさんは、「人生の中でひとつ際立ったことがあるとすれば、今回の発見がまさにそれです」と述べている。伝えている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.29)
シェアする