ハワイアン航空機の飛行妨害と客室乗務員に対する暴行罪で2020年に逮捕された男性の裁判が行われ、6月28日(火曜日)に判決が下されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
判決を言い渡されたのは、イオラニスクール出身でホノルル在住のアンドリュー・プライス被告(34歳)だ。
連邦裁判所のデレック・ワトソン判事は、8カ月から9カ月の禁固刑という司法取引を却下し、1年以上の実刑判決を言い渡した。
航空専門家のピーター・フォーマン氏は、機内における暴力は絶対に許されてはならないと述べている。
「今回の裁判結果は、このような事件の再発防止につながると思います。昨今ではこういったことが何度も起こるようになりましたから」
プライス被告は、ロサンジェルスからホノルル行きの機内で、3度にわたり非常用ドアを開けようとし、止めようとした客室乗務員にケガを負わせている。
その後、乗客と乗務員らがプライス被告を取り押さえ、手足を拘束した。
実際には飛行中に非常ドアを開けることはできないが、プライス被告の行為に乗客は恐怖したという。
同被告弁護人のビクター・バック氏は、「司法取引が受け入れられなかったことは非常に残念です。被告は犯罪歴もなく、ファイナンシャル・サービス業で働いており、最近では、レストラン宅配サービスのドアダッシュで配達員として勤務していました」と述べている。
しかし、ワトソン判事によると、被告は連邦拘置所内で他の被疑者らと2回喧嘩になっており、クィーンズ・メディカル・センターでは、看護師の首を絞めようとしたという。
メーガン・カウ弁護士はこの件について、「判決前、被疑者の段階での口論や喧嘩などの問題行為は、非常に深刻な結果となります。特に連邦裁判においては重要視されます。連邦拘置所では、職員が非常に注意深く保留中の被疑者を監視しているため、問題行為はほとんどないからです」と述べている。
プライス被告は8月9日に収監される。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.29)