ハワイでは8月1日から新型コロナウィルス感染の到着前テストプログラムが導入され、観光業の再開に向けて活動が進められている。
到着72時間前までに感染テストを受け陰性結果を提出すれば、14日の自己検疫を免除されるが、そうでなければ旅行者は14日間の自己検疫ルールを守らなければならない。
そんな中、オアフ島におけるバケーションレンタルの営業再開をカーク・コールドウェル市長がまだ承認していないとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
6月26日にコールドウェル市長は「不法なレンタルは、ずっとオアフ島での問題になっている。一部のバケーションレンタルは営業停止期間中にも旅行者を受け入れており、旅行者は不法なレンタルに滞在して自己検疫ルールを破ってきた。8月から州外からの旅行者がやってくることになるが、不法レンタルに滞在して自己検疫ルールを破っているかどうか、その状況を見極めるまではまだダメだ」と述べている。
コールドウェル市長がバケーションレンタルの再開に消極的なのには、オアフ島での短期間レンタルに対する住民の苦情も一因だ。
昨年8月1日から、特別承認を得ていない限り、オアフ島における30日間未満の短期レンタルを宣伝することは違法となったが、ノースショア、カイルア、ワイマナロでは、短期バケーションレンタルの営業に関する周辺住民からの苦情が後を絶たない。
一方、オアフ島のバケーションレンタル業界では、合法なバケーションレンタルの不動産所有者とバケーションレンタル管理会社に対する経済的打撃を市長に訴えている。
カウアイ島、ハワイ島、マウイ島では6月16日から、自己検疫の必要のない州内旅行者に対して、合法なバケーションレンタルの再開を許可している。
(日刊サン 2020.6.29)