ワイキキで今月4日(日)に2人が死亡、3人が入院した薬物の過剰摂取の疑いのある事件に関連して、ホノルルのカップルが逮捕されたとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
エイブリー・ガラードとケイナ・ドラゲセット両容疑者は23日(金)に逮捕され、それぞれ1件の謀議で起訴された。連邦法執行当局は、宣誓供述書の中で、「被害者を死に至らしめたフェンタニルの供給者であり、流通チェーンの一端を担っていた」と述べている。
シンフォニー・ホノルルにある容疑者カップルのアパートから、500グラムのフェンタニルと、メタンフェタミン、金庫の中の現金10万ドルが発見された。また、2人が逮捕された際、ドラゲセット容疑者の白いテスラからも麻薬が発見された。
供述書によると、メールの履歴と容疑者のノートパソコンを調べたところ、ダークウェブの暗号化通信を使って、ロサンゼルス、サンディエゴ、パームデザートから麻薬を注文していたことがわかったという。
連邦捜査官によれば、この事件は、2人から麻薬を入手し、後に被害者に売った秘密情報提供者の証言にも基づいているという。なお、被害者のうち生存している3人の証言によると、彼らは薬物をコカインまたはMDMAだと信じ、フェンタニルが含まれているとは知らなかったという。
データによると、フェンタニルの過剰摂取による死亡は過去5年間で400%増加しており、2022年にはハワイで60人が死に至っている。
今回のガラードとドラゲセット容疑者の捜査によって、ハワイにおけるフェンタニルの流通組織の内情が明らかになる可能性がある。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.27)