92億ドルという膨大な予算となっている全長20マイルのホノルル鉄道建設は、2025年末の完成予定を数カ月遅らせ、2026年3月に完成予定となったと6月25日に関係当局が発表した。

ホノルル高速輸送（HART）のCEOであるアンドリュー・ロビンズ氏によると、今回の工事の遅れの原因は新型コロナウィルス感染であり、今年末に予定されていたカポレイ東部からアロハ・スタジアムまでの一部区間の運行も、同様にコロナ感染を理由に2021年3月に遅らせた。

ホノルル鉄道は2012年にホノルル市によって承認され、本来なら2020年1月31日までに完成し、運行を開始する予定だったが、今回の発表を含め数度の遅延の発表の後、現在の完成予定は2026年3月である。

今回の遅れが新型コロナウィルス感染によるものだという説明の理由は、14日間の自己検疫にある。

予算14億ドルの工事の入札のために、州外からのエンジニアがハワイ州に訪問したものの、自己検疫ルールによって当初の4月初旬に間に合わなかったからである。

しかも、その入札業者の資材供給企業や下請企業の見積もりもコロナのために動きが取れずに最終費用の算出にも影響が出たとされる。