ホノルル警察(HPD)が昨年9月より実施している「セーフ・アンド・サウンド」(Safe and Sound*)プログラムにより、ワイキキの犯罪が減少傾向にあるとKHON2が報じている。
同プログラムは、ワイキキの犯罪減少に向けて警察、検察、地域社会が協力して行っている取り組みで、不法行為を繰り返す常習犯がワイキキへ戻ることを禁止するといった施策が含まれる。
HPDが発表した犯罪統計によると、このプログラムが開始されてから、ワイキキでの窃盗が15%減少、強盗は32%も減っており、暴行は3%減少となっている。
暴行事件が他と同様に大幅減少するまでにはまだ時間がかかるが、HPDはさらなる支援が必要だと述べている。そのひとつは、ワイキキ周辺に住む医療やメンタルケアを必要とする多くの人々への対応に関するものだ。
HPDのランダル・プラット警部補は、ワイキキではより多くの救急車や医療スタッフが必要な状況であるとし、「我々は日常的にそれらの医療サービスを必要としていると思われる人々に遭遇しているが、医療供給が増えれば対応することができる」と述べている。
市議会公安委員会は、セーフ・アンド・サウンド・プログラムの効果についてより多くの情報が得られれば、他の地域でのプログラム実施について議論を続けていく意向であるとしている。
*訳注:Safe and sound
無事に、つつがなく、静かで穏やか
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.23)