州内の公立学校は8月1日から新学期を迎えるが、今後は校内で生理用品を無料で提供することが法律で制定されたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
デービッド・イゲ知事は6月20日(月曜日)、法案に署名をして法制化した。
経済的な理由で生理用品を購入できない家庭の子供達が、生理期間中に欠席することを防ぐ目的で、校内での「生理の平等」を達成するための法律だ。
イゲ知事は会見で、「生理の貧困は子供達にとって大きな問題で、教育面でも課題となっていました。生理用品がないからといって教育を受けられないような子供たちをなくさなくてはいけません」と述べている。
この法律は7月1日から実施され、200万ドルの予算が充てられている。
ハワイは全米で類似の法律がある6番目の州となった。
生理の貧困に取り組んでいる非営利団体「マイ・ムーブメント・ハワイ」の代表を務めるニッキ・アン・イー氏によると、経済的な理由で生理用品を手に入れられない女性は、新聞紙や古い布、子供用おむつなどを代替品として使わざるを得ない状況にあるという。
同団体は、試験的プログラムとして州内6つの公立学校で1年間生理用品を配布したが、多くの生徒が生理用品を得るのが困難であることが判明し、そのことを伝えることが恥ずかしいと感じていることがわかったという。
現場の教職員は、今回の法制化を非常に喜んでいる。
ホノルルのダウンタウン地区にあるプリンス・ルス・ケエリコラニ中学校のジョー・パッサンティーノ校長は、「イー氏の試験的プログラムに参加して、学校が変わりました。生理用品を提供することで、生徒が欠席しないようになりました。この法律によって教育は大きく変わるでしょう」と述べている。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.21)