カメハメハスクールズは19日(月)、モイリイリ地区の2ブロックにわたる土地についての再開発計画を発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
発表によると、カパアケア再開発の第一段階として、ユニバーシティ・アベニューとサウス・ベレタニア・ストリート、コイン・ストリートに囲まれた区画を中心に、建造物を一新し、近代的な店舗スペース「ワイアヌエヌエ」を建設する。また、歩道も整備し、コミュニティと小売業者にとってより安全で歩行者に優しい空間を作り上げる予定だという。
カメハメハスクールズの商業不動産計画開発ディレクターのカルビン・マン氏によると、同団体が開発・資金提供するこの再開発は、当地域の豊富な文化や歴史的資源から着想を得たものだという。住宅地やハワイ大学マノア校に近いこともあり、ワイアヌエヌエは、より歓迎され、活気あるコミュニティ空間を生み出すよう設計される。まだ設計段階だが、数百万ドル規模のプロジェクトになるという。
店舗スペースは、地域の起業家精神を育むことを目的としてデザインされる。個々のスペースは、小規模な商店に対応できるよう小さめに設定され、また、ビジネスの規模に応じて、隣接するスペースを組み合わせるオプションも用意されるという。
カメハメハスクールズによると、再開発が予定されているエリアは、バーシティ・センター、イースト・ウエスト・ビルディング、2535 Coyne St.、および周辺の駐車場。このエリアには現在、プーケット・タイ・エクスプレス、ビアラボ・ハワイ、フロストシティ、ユニバーシティ・コインズ&コレクティブルズ、スモーキーズ・パイプ・アンド・コーヒーなどが営業している。
ワイアヌエヌエは2024年に着工で、2025年後半にオープン予定となっている。
カメハメハスクールズのニュースリリースによると、ワイアヌエヌエから始まるカパアケア再開発プロジェクトは、マノアとワイキキの間のエリアに焦点を当て、モイリイリの現代史を紹介し、ハワイ先住民の起業を促進しながら、学生やハワイ住民向けの活気あるビジネス地区を作ることを目的としている。なお、同プロジェクトでは、今回再開発が発表されたエリアの山側に位置するバーシティ・ビルディングでも、今後の再開発が計画されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.20)