オアフ島在住のある高齢者が払い戻し金詐欺に遭い、5万ドルを失ったとKHON2が伝えている。
ある日、インターネット・セキュリティーの会社の者と名乗る人物から自宅に電話があり、500ドルの払い戻し金があるので高齢者の所有するコンピューターへアクセスしたいと言ってきた。
その人物は、高齢者をコンピューターの前に座らせることに成功し、結局、500ドルの払い戻し金を受け取るはずだったのが、5万ドルの詐欺被害となってしまったという。
こういった被害が後を絶たない。
6月は、高齢者虐待に対する啓蒙月間でもあり、高齢者をターゲットとする詐欺について注意を促している。
「フィッシング」と呼ばれる詐欺の手口は、無料チケットや払い戻し金など何らかの餌を携帯電話やコンピューターに送りつけ、被害者がそれをクリックすると銀行情報などが盗み取られてしまうというものだ。
正規の会社を装ったウェブサイト、電子メール、広告など、様々な方法でターゲットとなる人々にクリックするよう誘い、一旦クリックすると、そこからコンピューターのデータに侵入して銀行口座や個人情報などを盗み出すという犯罪だ。
また、「オレオレ詐欺」にも注意が必要だ。
親戚や孫を装い電話をかけてきて、急病になったとか、旅行中に事故に巻き込まれたなどと言って見知らぬ銀行口座に送金させる詐欺だ。
あるいは、親族や友人が高齢者を利用して、金銭に関する取り決めをするケースも珍しくないという。
何かをしてあげると言って現金を着服したり、委任状を書かせたりする場合もある。
当局では、個人情報を他人に教えない、コンピューターや携帯電話を他人に使わせない、見知らぬ人からの電話に応答しないことが重要だと、注意を呼びかけている。
被害にあった時にはできるだけ早く警察へ通報するよう求めている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.20)