3人死亡のカカアコ交通事故 被告に懲役30年判決
アラモアナ・ブールバードで2019年に発生した交通事故で、トリッシュ・モリカワ裁判官は、死亡した3人を跳ねた車を運転していたアラインス・スマン被告に懲役30年の判決を言い渡した。
ホノルル警察によると、スマン被告はアラモアナ・ブールバードの交差点で歩行者に高速で突っ込み、トラビス・ラウさん、カシミール・ポコルニーさん、イケダ・レイノさんの3人を跳ねて死亡させた。被告は当時、酒に酔っていたという。
医師だったトラビス・ラウさんの遺族は法廷で、「これからも地域社会に貢献したであろう才能ある医師を失った。この痛みは永遠に消えないだろう」と述べた。判決を言い渡される前、スマン被告は遺族に対し「非常に申し訳なく思っている。あの日のことを後悔しない日はない」と謝罪の言葉を述べた。
ホノルル検察局は「今の時点で、スマン被告は7年以内に仮釈放の資格を得ることができる」と述べているとする一方、仮釈放委員会には、スマン被告が30年の刑期全てを務めることを義務付けるように求めている。スティーブ・アルム検察官は、「何の罪もない3人の命を奪った上、4人を負傷させたスマン被告に対し、過失致死罪で課せられる懲役20年の刑が十分だとは思わない。我々は、被告の刑期が継続して実行されることを望んでいる」と述べた。スマン被告の弁護士は「被告は全責任を負う意思があり、事故の日の行動を非常に後悔している」と語った。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.06.18)
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