英語を学ぶために17歳の学生を装い、ルイジアナの高校に入学した28歳の女性が、母親とともに逮捕されたとAP通信が伝えている。
マーサ・ジェセニア・グティエレス・セラノ容疑者とその母親のマルタ・エリザベス・セラノ・アルバラード容疑者(46)を13日(火)に逮捕したと、セント・チャールズ・パリッシュ保安官事務所が発表した。それぞれ、公文書毀損の容疑で起訴されている。
保安官事務所によると、セラノ・アルバラード容疑者は、ホンジュラスからの偽造パスポートと出生証明書を使って、2022〜2023年度のハーンヴィル高校に娘を登録し入学させたという。
グレッグ・シャンペーン保安官は14日(水)の記者会見で、グティエレス容疑者が、英語を学ぶために学校に入学したと捜査当局に語ったことを明らかにし、「彼女は英語を習得したかっただけであり、背後には邪悪な理由はなかった」と述べ、これを行うために政府文書を改ざんすることは、単に「悪い判断」であると付け加えた。ESLやGEDプログラムに登録するなど、彼女たちが取ることができた他の手段があったことも指摘した。
なお、「現在のところ、この2人による他の犯罪行為や不適切な行為を示す証拠はない」としている。
5月25日(木)の学年末から4日後、17歳と思われていたハーンヴィル高校の女子生徒が実は20代半ばなのではないかという情報を、セント・チャールズ・パリッシュ・スクールシステムが受け、内部調査が始まったという。
大人が米国の高校生を装って告発されたのは、今年だけでもこれが初めてではない。1月には、29歳の女性が虚偽の書類を使ってニュージャージー州の高校に入学し、4日間にわたって授業に出席した罪で起訴された。5月、判事は、彼女に公判前介入プログラムの適用を許可している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.16)