30日(金)より運行スタートとなるホノルル鉄道だが、オープンを控えている第1区間の駅には公衆トイレが設置されていないとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ホノルル市交通局(DTS)の広報担当者であるトラビス・オタ氏によると、駅にはトイレがあるものの、基本的には従業員のためのもので、すべて使用管理されており、一般の利用者が自由に使うことはできないという。「米国内の地下鉄駅の大半には公衆トイレがない。ホノルルも同じだ」と述べ、これが全国的に一般的であると指摘した。
駅にトイレを設置しないことについて、オタ氏は、セキュリティ上の懸念と比較的短いルートが決定的な要因であると述べた。アメリカン・パブリック・トランスポーテーション協会(APTA)の勧告では、「トイレは、効果的に設計および管理されなければ、重大なセキュリティリスクとなる可能性がある。具体的には、私的で容易にアクセスできるという性質から、破壊行為、暴行、売春、違法薬物活動、その他の違法行為やテロ行為の標的になる可能性がある」としている。
DTSのディレクター、ロジャー・モートン氏は先週、KHON2に対し、公衆トイレを設置しないことは何年も前に決定しており、ホノルル鉄道建設プロジェクトの後の段階でトイレを追加する予定はないと述べている。
オタ氏は、ホノルル鉄道の第1区間は、最初から最後まで乗ったとしても22分以内であり、乗車時間が短いことから、電車内にトイレを設置する計画もないと語る。また、米国内では車両内にトイレが設置されている地下鉄がないことも指摘している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.16)