冷凍フルーツ、とくにイチゴの複数のパッケージが、A型肝炎汚染の可能性があるためリコールされることになったとKHON2が伝えている。
食品医薬品局(FDA)によると、オレゴン州セーラムのウィラメット・バレー・フルーツ・カンパニーは、冷凍イチゴとイチゴを含む冷凍フルーツブレンドの一部パッケージの自主回収を行っている。
影響を受けたイチゴはメキシコで栽培されたもので、A型肝炎を保有している可能性がある。
米国疾病管理センター(CDC)によると、A型肝炎はウイルスによって引き起こされる伝染性の肝臓病で、感染者との密接な接触や、汚染された食品や飲料を摂取することで感染する可能性があるとされている。
症状は、数週間続く軽いものから、数カ月間続く重いものまであり、疲労、腹痛、黄疸、肝臓の検査値異常、濃い尿、淡い便といった症状が起こることがある。また、A型肝炎によって、まれに肝不全になることもある。
なお、FDAによると、今回のリコール製品に関連した疾病はまだ報告されていない。
今回リコール対象となったイチゴは、ハワイをはじめとする多数の州の複数の小売店(ウォルマート、コストコ、HEB)で販売されていた。
ハワイ州では、2023年1月24日(火)から2023年6月8日(木)の間、ウォルマートにて販売されたグレート・バリュー・スライス・ストロベリーおよびグレート・バリュー・ミックスフルーツ(ともに64オンス入り)がリコール対象となっている。
FDAのウェブサイトでは、リコール対象製品のロット番号と賞味期限を確認することができる。
FDAは、消費者に対し、冷凍庫にリコール製品がないか確認し、返品するか廃棄するよう呼びかけている。なお、ロット番号や購入日が異なる製品は、今回のリコールには含まれない。
リコールに関する質問は、電話800-518-9865にて、製造元に問い合わせることができる(受付は月~金曜日の午前8時から午後5時まで:PST)。
今年3月には、トレーダージョーズが、A型肝炎汚染の可能性があるとしてイチゴを含むフルーツ製品をリコールしている。
また、コストコやアルディを含む複数の小売店で販売されていたイチゴが、肝炎の発生を理由にリコールされたが、どの対象製品からもウイルスは検出されなかった。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.14)