ハワイ島のティーンエイジャーが、急成長のスポーツ「ワンウィール」のレーサーとして注目を集めているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ワンウィールとは、電動スケートボードで、ボードの中央に車輪がひとつあることからそう呼ばれている。近年では移動手段からレジャーまで、さまざまな楽しみ方がされているが、スポーツとしても急成長している。
「このスポーツが大きくなるのは目に見えている」と語るのは、ハワイ島に住む14歳のジャーファリ・シルスリーさん。彼は現在、ワンウィールのレーサーとしてプロのサーキットで1年目のシーズンを過ごしており、すでに初勝利を挙げている。
ワンウィールは、フリースタイル・ライディング、しのぎを削る対戦、時間との戦いなど、他のエクストリームスポーツの要素を兼ね備えている。いずれも、バランスが非常に重要で、レーサーは一瞬で転倒することもある。「トレイルで走っていて、平坦な場所や車輪の跡が少ないところなど、速く走れそうな場所はできるだけ速く走る。でも、何度もスピードチェックをしなければならないので、とても戦略的だ」とジャーファリさんは語る。
ジャーファリさんは14歳だが、ワンウィールの若者たちのムーブメントをリードする存在だ。父親のウィル・シルスリーさんは、息子について、見ていてとてもエキサイティングで、レーサーに必要なものをすべて体現しているとし、「この3年間、これしかやっていないのだから、他の何者でもない、本当にワンウィール・レーサーなんだ。ワンウィールに挑む若者たちは、これが自分たちの仕事だから勝ちたいという、まったく違うメンタリティで臨んでいる」と語っている。
現在、ジャーファリさんは、ワンウィールの世界選手権「レース・フォー・ザ・レール」の出場権を得るために、地元のレースに出場している。この世界選手権で優勝すれば、1万ドルの賞金を手にすることができる。彼は、「もし出場できたら、優勝を目指してベストを尽くす」と述べている。
買いかぶり過ぎだと思う人もいるかもしれないが、彼はそれだけの実力者であり、レースを重ねるごとに調子を上げていることを、競技者は知っているのだ。
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写真:marekuliasz / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.13)