緑ウミガメがベロービーチで巣作りをしていることがわかったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
広報担当のロベルト・マーティンス少佐によると、アメリカ海兵隊基地であるベロービーチでウミガメの巣が確認されたのは初めてのことで、おそらく新型コロナウィルス感染拡大のためにビーチを訪れる人間の数が減少したことが原因だろうとしている。
現在まで13個の巣が確認されており、これらの巣を保護するためにベロービーチにあるキャンプ場は9月4日まで閉鎖されることになった。
ハワイでホヌとして親しまれているウミガメはオアフ島の様々なビーチで巣作りをしているが、ベロービーチで巣が確認されたことは今までなかった。
ウミガメが邪魔を受けることなく産卵を迎えるためには、静かで落ち着いたスペースが必要だということで、海兵隊はビーチに看板を立て、巣の周りにロープを張り巡らせて保護している。
人々は、巣が近くにあると印のある場所に近づかないように、また、オフロードの自動車などはビーチでは禁止されている。
ベロービーチではキャンプ場でもビーチでも犬の立ち入りが現在禁止されている。
さらに、砂に圧力がかかるのを防ぐために、巣から海までの間を歩くこともやめてほしいと伝えている。
緑ウミガメは、1度に60から160個の卵を産み、2週間間隔で数カ月にわたって産卵を繰り返す。
卵は約60日で孵化し、子カメは月光に導かれて海へ向かうが、成長して大人のウミガメになれる卵は1万個につき1個だと言われている。
緑ウミガメは絶滅危惧種に指定されており、連邦法と州法によって保護されている。
もしウミガメの巣を見つけたり、保護が必要な場合にはNOAAのホットライン888-256-9840に連絡。
またベロービーチで禁止されている行為を見つけたら環境保護保安官(387-7975)に連絡。
(日刊サン 2020.6.12)