フランスの地中海に面したマルセイユ沖には、有名なコスケール洞窟がある。
コスケール洞窟は、多数の壁画が描かれた旧石器時代のもので、1985年にダイバーのアンリ・コスケールによって発見された海底洞窟だ。
3万年以上前のものとされているが、海面が上昇したために洞窟の入り口は海面下に沈み、奥の部分のたった20%が沈まずに残されている貴重なものだ。
しかし、残っている部分も、地球温暖化の影響で浸水する危険があるという。
そこで、貴重な洞窟を永久に保存しようとレプリカの制作が始まり、有名な壁画を復元する作業も数年前から開始されていたが、そのレプリカ施設が完成し、先週から一般公開が始まったとフォックス・ニュースが伝えている。
現代のデジタル技術が応用され、等身大の洞窟と壁画を楽しむことができるという。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.9)
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