6月8日(水曜日)ホノルル警察署は今後の事件公表の手順の明確化を発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
今後は定期的に事件の要約を一般に公表するとして、「メディアへの公表なし」という区分を用いないという。
5月24日、ホノルル警察次期署長にアーサー・ジョー・ローガン氏が選ばれた翌日、同氏の息子、ゼイン・マイケル・バタロナ・ローガン氏が、アラモアナ・ビーチ・パークで33歳の男性を金属製工具で襲った容疑で逮捕された。当初警察は「メディアへの公表なし」として、事件の内容を公表していなかった。
その後、メディアによって逮捕が明らかになったために、事件について警察が会見を開くことになり、就任前のローガン氏は自ら要望して同席したという。
会見で同氏は、息子の事件の捜査に関与しないことを明らかにした。
ローガン氏の息子は、40回以上の逮捕や違反の履歴があり、現在も別の窃盗事件で裁判を待っている状態だったが、警察署長の選考会においては息子のことを公表していなかったことを認めている。
その理由として、父子は3年間連絡をとっておらず、息子の警察との問題について知らなかったと述べている。
水曜日の会見では、暫定署長であるレード・ヴァニック氏が、ローガン氏の息子の逮捕と「メディアへの公表なし」という区分を用いたことについての説明を行った。
「調査の結果、特別な待遇はしていませんでした。この事件は、通常の事件と同様に扱われています。区分については、特別な扱いをしたという憶測があることを承知していますが、それはありません。逮捕時に、次期署長の息子だという本人からの供述があり、確認をとりましたが、我々は彼を逮捕しています」
同席したダグ・チン公安委員長はヴァニック氏に、「『メディアへの公表なし』という区分が用いられたことは適正ではないと感じており、今後警察にはより高い透明性を求めます」とコメントしている。
24日の事件については、警察と検察の協議の結果、ゼイン・ローガン容疑者は、重罪から軽微罪に変更されて起訴されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.9)