マウイ島のハナ地区は多くの観光客が訪れる人気スポットだ。
観光客とともに近隣住民もハナ・ハイウェイを利用するが、途中に抜け道もある。
パイアを通ってハナまで続く道を利用するのが大半だが、キパフルを通る裏道を利用する人も少なくない。
しかし、この裏道は現在閉鎖されている。
先週水曜日に、ハナ・ハイウェイの39.5マイル地点にあるククイウラ橋に深刻な被害が発見されたためだ。
最近の洪水が原因と見られているが、橋の基礎部分の一部に問題が見つかり、緊急修理を行うため通行閉鎖となっている。
当初、2週間の工事とされていたが、その後、期間は2カ月との発表があった。
道路上には「この先通行禁止」という標識が立てられ、近隣の商店では大きな経済的打撃を受けているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ハンバーガー店を営んでいるモーリッサ・デポンテさんもその1人で、「ここを通る人が本当に少なくなってしまいました。魚釣りに行く地元住民もこの道を使いません」と述べている。
一方、道路が封鎖されているにもかかわらず、設置されたバリケードの横をすり抜けて通る観光客は後を絶たない。
マウイ島東部に住むカマラニ・パフコアさんは、「裏道を通るためにバリケードを抜けていく観光客を見るのは嫌な気持ちです。橋が破損しているから通行止めになっているのに、バリケードを無視して通るのは危険です。周りに住む人間としては迷惑です。それに、1人通ると10人がそれに続くのです」と述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.8)