ホノルル市は、人気のハイキングコース「ココクレーター」の山頂にある老朽化した展望台を交換するプロジェクトが今週から始まることを発表した。
ホノルル・スター・アドバタイザーによると、42万6800ドルを投じて行われるこの修復プロジェクトでは、数カ所で錆びたり崩れたりしている現在の金属製格子状の展望台を解体し、新しい鋼鉄製の構造物に取り替えるという。7日(水)、16日(金)、26日(月)、29日(木)の4日間は、ヘリコプターでの資材運搬を行うため、トレイルは閉鎖され、山頂へ行くことはできなくなる。
山頂にある展望台の土台は、もともと第二次世界大戦中にレーダーステーションとして使用されたもので、現在のトレイルにあたる斜面には米軍によって路面電車が設置されていた。この路面電車は1966年に廃止され、ホノルル市に引き渡された。それ以来、残されたプラットホームは、1000段以上の階段を登った「ご褒美」として、360度の眺望を楽しめる人気のスポットとなっている。
関係者によると、新しい長方形の展望台はレクリエーション用に設計されており、既存のコンクリート基礎の上に建設される予定だ。約71平方フィート(約2坪)の展望スペースがあり、手すりで囲まれ、階段の吹き抜けからアクセスが可能となる。
展望台の工事中、ヘリコプターの飛行が行われていないときは、階段(トレイル)は通常の利用が可能だが、安全性に配慮し、期間中は工事現場への立ち入りが制限される。
なお、この展望台工事に先がけて、2021年にはボランティアによる大規模なトレイル修復活動が行われた。
展望台の交換プロジェクトは、ココクレーターの安全上の懸念に対処するために、市と非営利団体が合意した3段階のうちの2段階目にあたる。新しい展望台は夏の終わりには完成する予定となっている。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.7)