市議会 気候対策計画を承認
ホノルル市議会は6月2日にオアフ島で初めての気候対策計画を全会一致で承認したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
この計画では、ホノルル市は炭素汚染を2025年までに45%削減、2045年までに60%削減することにすることになっている。
市議会によると、この気候対策計画はオアフ島を2045年までに100%再生可能なエネルギーの供給し、全体として炭素排出量をゼロにするというカーボン・ニュートラルを達成するための具体的な目標を設定するために作成されたとしている。
計画では、次のことを推める。
- 地上輸送の電気化と共に徒歩や自転車の利用
- 土地利用のより高密度化と混合化
- エネルギーの効率アップと再生可能エネルギーの推奨
- オアフ島におけるゴミの減量化
現在オアフ島では、自動車やトラックが発生させる炭素は全排出量の20%、ゴミ焼却により同じく3%が排出されているために上記の改革が必要だという。
オアフ島では2016年から2017年にかけては炭素排出量は安定していたものの、翌2018年から増加に転じ2019年には過去5年間で最高レベルに達している。
また、調査によるとオアフ島で住人一人当たりが1年間に排出する平均炭素排出量は、世界平均の2倍に当たるという。
ホノルル市議会議員のトミー・ウォルター氏は「我々はすでにオアフ島における気候変動の影響を目にしている。ハワイにこれからも住み続けたいならば、今なんらかの対策を始める必要がある」と述べている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.03)
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