これから夏休みに向かおうという中、コロナ感染者数が増加を続けているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
州衛生局では、毎週水曜日に前週7日間分の感染状況を報告しているが、6月1日の発表では、10週連続で新規感染者数の増加が確認されたという。
報告書によると、7日間の1日平均感染者数は1,210人となっている。
陽性率も18.3%から18.4%と微増しており、2カ月以上増加を続けている。
プレミア・メディカル・グループのスコット・ミスコビッチ医師によると、衛生局の報告には自宅で行われている検査結果が含まれていないため、州内での実際の感染数を把握することは難しいという。
「しかし、わかっているのは、現在州内で感染が確実に増加しているということです。パンデミックが始まってから最も高い波を経験していると言えると思います」
ニューヨーク・タイムズ紙のデータによると、人口10万人あたりの1日の平均感染者数で、ハワイは全米で1番高い州となっている。
6月1日にホノルル・スター・アドバタイザーのストリーミング番組「スポットライト・ハワイ」に出演したデービッド・イゲ知事は、日本とハワイの旅行状況について話す中で、この件に関しても言及した。
「日本政府が新型コロナ対策について非常に厳しい姿勢をとっていることはわかっているので、ハワイが全米で最も厳しい措置をとってきており、パンデミック中の感染率も最低水準であったことを伝えました。現在の懸念は、ハワイの人口あたりの感染数が、ここに来て初めて全米最高となってしまったことで、非常に心配しています」
イゲ知事は、現時点でコロナ関連の規制を施行する予定はないとしているが、屋内でのマスク着用を強く奨励している。
アメリカ疫病予防管理センター(CDC)による市中感染危険度のランク付けで、オアフ島とマウイ島は「赤」とされ、屋内で人が集まる場所ではマスク着用が推奨されている。
カウアイ島とハワイ島は「黄」で、マスク着用は任意となっている。
現在、新型コロナに感染している入院者数は189人で、先週の151人から増加しており、そのうち13人が集中治療室で、8人が人工呼吸器を使っている。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.2)