ホノルル鉄道では、問題なく試運転が行われ、ハンマーヘッドと呼ばれる駅の支柱の亀裂は固定・補強され、30日(金)の運行開始に向けて準備万端であるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
5月30日(火)、同誌の記者を乗せた200席、全長276フィート(約84メートル)の車両を試運転させた後、ホノルル高速輸送公社(HART)のCEO兼エグゼクティブ・ディレクターであるロリ・カヒキナ氏は、「準備はできている。障害はない」と述べた。
30日(金)、待望のホノルル鉄道が東カポレイ駅からアロハ・スタジアム駅までの9駅間で運行開始される。なお、同日午後2時から6時までの4時間は、誰でも無料で乗車できる。
今回の開通は、最終的にカカアコのシビックセンター駅を終点とする19の駅、18.75マイル(約30キロ)の路線の最初の区画のみであり、現在の費用は98億ドルとなっている。しかし、リック・ブランジャルディ市長とカヒキナ氏はすでに、カポレイのさらに西にもう1駅追加し、本来の終点であるアラモアナセンター駅まで路線を伸ばす計画を立てている。このハワイ最大の交通ハブは、鉄道の乗客がバスを併用してワイキキやハワイ大学、その他の人気の目的地に行けるよう意図されている。
鉄道の開通後は、1回の運賃でバスと鉄道の両方に乗車できる。4両編成の列車が合計5本、10分おきに各駅に到着する予定となっている。カヒキナ氏とブランジャルディ氏は、オアフ島を高所から眺める体験と、時速45マイル(時速約72キロ)で走る列車に乗る快適さ、車両渋滞の煩わしさがない便利さが、住民や意思決定者のさらなる鉄道路線拡大への支持につながることを望んでいる。
ブランジャルディ市長は、鉄道プロジェクトに関わる4人目のホノルル市長だが、実際に有料の旅客サービスという形で現実のものとなるのは初めてとなる。HARTは、9日(金)にホノルル市庁舎の市長事務所で行われるセレモニーで、鉄道の最初の区間を市交通サービス局に引き渡す予定となっている。
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