ワイキキのカイマナビーチで誕生したハワイアンモンクシールのプアラニは、生後40日が経過し、離乳したため、当局により別のビーチへの移送が行われたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州土地自然資源局(DLNR)によると、野生動物当局は、29日(月)の夜、カイマナビーチからオアフ島の非公開の場所にプアラニを移動させたという。
プアラニは週末に母親のカイヴィから離乳したことが確認された。
DLNRによると、移送作業はすべて順調に進み、カイマナビーチは完全に再開され、すべてのロープとモンクシールの注意書きが取り除かれたとのこと。カイヴィと子どもが授乳している間、絶滅危惧種であるモンクシールの母子から150フィート(約45.7メートル)の推奨距離を保つために、立ち入り禁止ロープが設置されていた。
プアラニは、4月14日(金)にカイマナビーチで生まれ、当初はPO5と呼ばれていた。カイヴィにとって、カイマナビーチで生まれた2頭目の子どもであり、全体では5頭目の子どもだ。 この数週間、DLNRの保護資源執行部門の係員が、モンクシールを見守り、ビーチを訪れる人々の安全を守るために現地に常駐していた。
DLNRはニュースリリースで、野生のハワイアンモンクシールを見ることができるのは特別な経験であるとし、すべての人の忍耐に感謝を述べるとともに、「この絶滅の危機に瀕しているモンクシールは、この島でしか見ることができない。人々は、個々のモンクシールには50フィート、子連れのモンクシール母親からは150フィート離れるという安全な観察のガイドラインに従いながら、これらのモンクシールを楽しむ必要がある」としている。なお、推奨距離よりも近づくと、モンクシールへの嫌がらせや脅し行為とみなされ、連邦法および州法違反となる。
今後、人気のビーチでモンクシールの出産があった場合、立ち入り禁止ロープや24時間監視など、同様の対応が取られる可能性が高い。
なお、モンクシールの目撃情報は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)のホットライン(888-256-9840)に報告することが可能。
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