【世界のこぼれ話】アメリカグマがカップケーキ60個を盗み食い コネチカット州
お腹を空かせたアメリカグマがコネチカット州のパン屋のガレージに押し入り、数人の従業員を怖がらせ、60個のカップケーキを食べ、そのまま立ち去ったとAP通信が伝えている。
24日(水)、コネチカット州エイボンにあるベーカリー「テイスト・バイ・スペルバウンド」の従業員が、配達のためケーキを車に積んでいたところクマが現れたという。コネチカット州には1000頭から1200頭のアメリカグマが生息。州環境局の発表よると、昨年、州内の169の町と市のうち158カ所で目撃されている。
ベーカリーオーナーのミリアム・スティーブンス氏はインスタグラムの投稿で、従業員のモーリーン・ウィリアムズ氏がまるで血まみれの殺人事件のように叫び、ガレージにクマがいると叫ぶのを聞いたと書いている。
地元テレビ局のWTNHによると、ウィリアムズ氏はクマを追い払おうとして大声を出したが、クマは退きつつも三度戻ってきたという。その後、クマがこちらに向かって突進してきたため、ウィリアムズ氏は後ずさってガレージから走り去った。
地元メディアWTNHが入手した監視カメラの映像には、ベーカリーの従業員たちが、クマを脅すために建物の脇を歩きクマに怯えて逃げ出す様子が映っている。さらに、クマがガレージからカップケーキの入った容器を駐車場まで引きずっていく様子も映っていた。なお、スティーブンス氏によると、クマは60個のカップケーキを食べたという。
最終的に、車のクラクションを鳴らすことでクマは退散していった。警察とコネチカット州エネルギー環境保護局(DEEP)の職員が到着した時には、クマはいなくなった後だった。なお、この事件によるけが人は出ていない。
DEEP関係者によると、同州でのクマと人間が接触する頻度および事件の深刻度が増加しているという。
シェアする