「ハワイでは、外国の運転免許証での運転は認められているか? とくにフィリピンの運転免許証が気になる」という疑問に対し、ホノルル・スター・アドバタイザーが次のように紹介している。
ホノルルの顧客サービス課のウェブサイトによると、「道路交通に関するジュネーブ条約(1949年)を批准した国」の有効な運転免許証を持つ成人は、有効なパスポートと一緒に外国籍の運転免許証を使用して、ハワイで合法的に運転することができる。運転者は18歳以上でなければならず、外国の運転免許証を使用できるのは、米国に入国した日から1年以内に限られている。外国人運転手とハワイの警察官との間の言語の壁を避けるために、外国の運転免許を持つ運転手は国際運転許可証(IDP)を所持することが強く推奨されている。
国連条約集によると、フィリピンはこの条約を批准しており、条件を満たしていればハワイでの運転は問題ないが、ホノルル市の勧告ではフィリピンを出国する前に国際運転許可証を取得するのがより好ましいとしている。なお、日本もこの条約を批准しているため、フィリピン同様、日本の運転免許証でハワイでの運転が可能となっている。
アメリカで緊急ロードサービスを提供しているトリプルエー(AAA)によると、国際運転許可証は旅行者の運転免許証と同じ国で発行されなければならず、世界150カ国で有効な身分証明書であり、名前、写真、運転者情報が含まれている。この証明書は10カ国語に翻訳されているので、たとえ運転者が現地の言葉を話せなくても、現地で証明書として通用するため、ほとんどの国で国際運転許可証の取得が強く推奨されている。
また、関連する質問として「国際運転許可証(IDP)を持っているが、免許証を紛失した。帰国して新しい免許証を取得するまでの間、IDPだけで運転し続けることは可能か?」という質問に対し、同紙編集部は、「いいえ」と回答。ホノルルの顧客サービス課のウェブサイトによると、IDPは外国の運転免許証と有効なパスポートを補完するものであり、IDPだけではハワイで運転するための免許証にはならないと述べている。
米国またはフィリピン以外の国で発行されるIDPの詳細についてはこちら。
シェアする