ジョシュ・グリーン・ハワイ州知事は25日(木)、2018年から取り組んできた「ニュー・アロハ・スタジアム・エンターテインメント地区(NASED)」計画の修正版を進めることを発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
調整後のNASED計画では、スタジアムとそれ以外の地区について、民間企業との契約は1件になる。以前の計画では、スタジアム本体と地区を別々の民間企業が担当することになっていたが、修正版では同じ事業者がスタジアムの開発、建設、運営、維持を担当し、さらに周辺地域の複合施設開発の権利も持つことになる。
2022年12月のグリーン知事就任後、当政権は、分割プロジェクト方式では将来の資金調達のリスクが大きすぎると判断した。知事は、「このアプローチは、必要とされている新しいスタジアムを提供するだけでなく、長期的な資金とコスト超過を民間部門が管理し、地元の納税者の負担を軽減することを保証する」と述べている。
NASEDが25日(木)に発表したニュースリリースによると、新スタジアムは、ハラワにまだ残っている旧アロハ・スタジアムの跡地に計画され、公的資金と民間資金で開発および建設を行い、2028年のフットボールシーズンに間に合わせる予定だという。州議会は、2022年の会期中に、ハワイ大学(UH)フットボールゲームを開催するこの新施設の建設に4億ドルを割り当てた。
旧アロハ・スタジアムでのUHフットボールゲームは、5万席で開催されていた。2021年以降、UHはキャンパス内のチン・コンプレックスでホームゲームを行っており、座席数は9000席だが、来シーズンは1万5000席に拡張される予定となっている。なお、新アロハ・スタジアムの最新の完成見取り図では、少なくとも2万5000席で、拡張の可能性もあるとされ、フットボール、サッカー、ラグビー、大規模なコンサートやその他のイベントを開催できる複合施設として計画されている。
また、スタジアム以外の部分は、今後20年かけて建設される予定となっている。
スタジアム・オーソリティのブレノン・モリオカ委員長は、知事が発表した新しい方向性を全面的に支持し、「新たな調達を行い、地域社会が必要とする新スタジアムと活気あるコミュニティ地区を提供できることを楽しみにしている」と述べている。
新スタジアムの計画に費やされたこの5年間で、すでに約2500万ドルの州予算が投入されている。NASEDのニュースリリースでは、旧計画の提案依頼書はもう使えないが、「これまでの旧作業の多くは、新しいアプローチで再利用することができる」としている。
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写真:Malachi Jacobs / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.26)