ハワイ州、ワクチン接種促すインセンティブ・プログラム導入の見込み
ハワイ州、ワクチン接種促すインセンティブ・プログラム導入の見込み
住民にワクチン接種を促すためのインセンティブ(特典)を提供する州のリストに、ハワイ州が加わる準備をしているとハワイニュースナウが報じている。現時点で、州全体のワクチン接種数は約150万回だが、ジョシュ・グリーン副知事は「この状況を克服するには200万回の接種が必要だが、あと50万回の接種を終えるのは少し困難になるかもしれない」と話した。州と地元企業は、ワクチン未接種の人々を促し、接種数200万回達成を補助する目的でインセンティブの提供を視野に入れている。
州保健局のスポークスパーソン、ブルックス・ベーア氏は「パンデミック下では、ハワイのビジネスコミュニティは常に保健局と協力し合ってきた。今回も人々のワクチン接種への動機付けを十分に促すインセンティブを提供するため、協力しながら取り組んでいるところだ」述べた。
詳細は未だ発表されていないが、ハワイレストラン協会及びハワイ小売業協会の関係者らは「インセンティブを提供する企業を探すよう依頼されている」とコメントしている。また、グリーン副知事は「ラスベガスの複数のホテルにインセンティブとして宿泊が提供できるかどうか掛け合っている」と話した。
一部の州では既にインセンティブ・プログラムが開始されている。メーン州では、ワクチン接種を受けた住民は狩猟か釣りの免許を無料で取得でき、ウェストバージニア州では、100ドルの貯蓄債券か100ドルのギフト券を贈与している。オハイオ州、ニューヨーク州、メリーランド州、ケンタッキー州などでは、賞金獲得に応募できる資格を提供している。オレゴン州は先頃、100万ドルの宝くじのジャックポットに参加する資格を提供し、未成年者には5種類の10万ドルの奨学金抽選参加資格を与えると発表した。ハワイ州のインセンティブ・プログラムは現在弁護士によって精査されており、2週間以内に内容の詳細が発表される予定だ。
(日刊サン 2021.05.25)
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