海洋生物の保護活動を行っている非営利団体「海洋研究所マウイ海洋センター」が2021年のウミガメ保護活動報告書を発表したとKHON2が伝えている。
同センターは、ハワイの海に生息するサンゴ礁とウミガメの保護のために科学的に取り組み、教育や啓蒙活動を行っている。
報告書によると、昨年1年間にマウイ島沖で231匹のウミガメが「座礁した状態」で発見されたという。
「座礁した状態」というのは、死んでいる、もしくは、生きているもののケガや病気など何らかの原因で正常な動きができない状態を示しており、「座礁しているウミガメ」は、岸に流れ着くか海中に漂っている状態だ。
231匹の「座礁したウミガメ」のうち、229匹がアオウミガメで、2匹はタイマイだった。
ウミガメが「座礁する」最も大きな原因は、沿岸漁業との接触だという。
具体的には、
- 漁網に絡まってしまう
- 漁業針に捕まってしまう
- 漁業針や綱を食べてしまう
などだ。
また、マウイ島は州でハワイ島に次ぐ2番目に大きな島で、180マイル(約290km)以上の沿岸には100余りのビーチが点在している。
昨年同センターが行った海岸の清掃作業では、4万個以上のゴミが収集されたという。
硬化プラスティック、紙や段ボール、タバコの吸殻、ガラスの破片、食料品の包みが大半だったという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.24)