サプライチェーンの問題で必要なものが手に入らない状況は、国内のあらゆる分野で起こっている。
ハワイでは、在庫がないことに加えて輸送に時間がかかることでさらに悪化しているという。
自宅の改装を考えていた人々は計画を延期せざるを得ない状況だったが、地元のリフォーム業者によると、少しづつ状況は良くなってきているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
マノアに住んでいる元教師のリンダ・ウエハラさんは、最近改装が終わったばかりの自宅で、「本当に快適で便利になりました」と喜んでいる。
終了したのは2つのバスルームと、1階部分の窓とキャビネットを新しくする改装工事だが、着工したのは10ヶ月も前のことだ。
「2021年7月から11月まで、4ヶ月の予定でした。でも材料が手に入らないということで遅れつづけたのです。完了したのは先月です。私たちも不満を抱えていましたが、担当していたリフォーム業者はもっと大変だったと思います。本土の業者と何度もやりとりをして出荷を待っていたのですから」
自宅の改装を考えている人々は多く、地元のリフォーム会社には多くの問い合わせが来ているが、工期はまだ長いという。
ホア・アロハ・デザイングループの担当者ラレン・テルキナ氏は、「材料を注文してから届くまでに12〜16週間かかります。パンデミック前と比べると2倍以上かかっています」と述べている。
材料が配達される期間の長さは、ハワイの業者にとって大きな打撃となっている。
シティ・ミルのマーケティング・マネージャーのシャナン・オキニシ氏は、「新型コロナの問題と関係なく、ハワイではすべてのものが”輸入”されているので、以前からサプライチェーンの問題はありました。そして今では、申請許可の遅延、商品の遅れ、労働力不足による遅れなどで大きな影響が出ています」と述べている。
「しかし、以前から比べると状況は改善しています。手に入れるまでの期間が長いものに関しては、まず早い段階で注文をするなどの対策を講じることができるようになりました。もしリフォームを考えているのであれば、早めに始めることが大切です。必要な品物をギリギリになって注文することは避けるべきです」
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.23)