ハワイのカイザー・パーマネンテのメンタルヘルス部門で働く50名以上の医療従事者が、人員体制と患者の治療に対する問題に抗議して、3日間のストライキを行なっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
5月18日(水曜日)には、州内の一部のカイザーの施設で、医療従事者全国組合に加入している職員がプラカードを掲げ、道ゆく人々に支持を呼びかけた。
組合側は、今回のストライキに関して、メンタルヘルスの治療に対する需要が高まっていることを知らしめるためだと述べている。
カイザー・パーマネンテは最近、メンタルヘルス医療従事者以外の組合員との労働協定を締結したばかりだ。
組合は、話し合いに前進は見られず、交渉の予定もないという。
臨床心理士のタミ・スウォニガンさんは、「治療に対して十分な人員が配置されていない状況が本当に長い間続いています。患者は、最初のアポイントを取るまでに8週間や9週間待たなければいけないのです」と述べている。
カイザー側は、今回のストライキを不当なものとし、交渉戦術のひとつだと訴え、従業員不足の中で患者を置き去りにしてストライキを敢行している組合に失望しているという。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.20)