ホノルル救急サービス局では、毎年およそ12万件以上の通報を受けるが、5月18日(水曜日)朝の通報は特別なものだったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
コーディー・アグネル君(10歳)は、水曜日の朝、母親が発作を起こしていることに気がついた。
コーディー君はすぐに911通報をし、落ち着いて何が起こっているのかを説明したという。
今年3月、母親の具合が悪くなったときに、コーディー君はどうしてよいかわからず隣に駆け込み、隣人が救急車を呼ぶという出来事があったが、今回は自分で対応できたのだ。
その日の午後、母親が病院で安静にしている間にコーディー君は、ブランジャルディ市長と救急医療サービスのジム・アイルランド局長から「ジュニア救急医療隊員」として表彰された。
ブランジャルディ市長は、「多くの子供たちに『何か起こったらこうするんだ』ということを示してくれたと思います。ありがとう」と述べ、アイルランド氏も「ご両親が教えてくれたから、とっさにどうするべきかわかっていたのです。そして、通報を受けた担当者がプロフェッショナルだったということです」とコメントしている。
しかし、コーディー君は学校を欠席してしまったことが気がかりだった。
それを知ったブランジャルディ市長が校長に電話をかけ、「功績を称えて表彰されたにもかかわらず、無欠席の記録がダメになってしまったことを残念に思っています。何とかなりませんか?」と伝えたところ、校長は欠席扱いにしないことを約束したという。
コーディー君は、「保護者の皆さん、子供たちに911への通報の仕方を教えてください」とコメントしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.19)