旅行業界復興の強い兆し 島間と本土往復フライトの乗客急増
かねてから経済学者が予測していた旅行業界の需要の高まりは、ホノルル空港TSAでチェックを待つ長蛇の列と到着時のセーフトラベルズの実施により実を結びつつあると、ハワイニュースナウが報じている。
18日、バージニア州からホノルルに到着したエル・フレダさんとザカリー・タイラーさんは、「セーフトラベルのスクリーニングに20分かかった」と話した。一方、搭乗者に「スクリーニング済み」のリストバンドを提供する航空会社もある。カウアイ島を訪問する予定のハンナ・サンダースさんは「スクリーニングの列はターミナル全体に及ぶ長さだった。私は猫を連れているので、リストバンドがあって助かった」と語った。
ハワイ州観光局は、17日の空港利用客数約3万人に加え、過去1ヶ月間で約80万人の旅行客を記録したと報告した。ワクチン接種を受ける人が増えるに連れ、航空会社やホテルは顧客獲得に躍起になっている。シカゴから到着したスー・プッシュさんは「機内は満席だった」と言う。ハワイ最大の航空会社のハワイアン航空は2番手のユナイテッド航空と比較し、通常の2倍の搭乗者を数えている。
島間旅行用ワクチンパスポートが開始された先週以来、その需要は急増している。リフエからホノルルに到着したダン・デュトラさんは「すべてがスムーズに進んだ。事前に用意したQRコードをチェックされただけだった」と話した。パンデミック以前、ハワイアン航空は毎日184回の島間往復フライトを行っていたが、パンデミック後は1日16回のフライトに削減されていた。現在のフライト数は最大135回に回復している。
写真:Christian Mueller _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.05.19)
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