5月18日、新型コロナウィルスに対する最初のワクチンについての実験発表が製造元であるモデルナ社で行われた。

モデルナ社は、3月から人体への新型コロナウィルスワクチンのテストをおこなっており、8人が2回のワクチン接種を受けた。

テストでは、8人のボランティアはワクチン接種により抗体を体内に作り、その抗体を実験室で人間細胞でテストしたところ、ウィルスの複製の阻止することができた。

同社は、第2段階として600人のテストを行うことにしており、第3段階は7月に数千人規模で行うとしている。

米国食品医薬品局（FDA)は5月初めに第2段階を承認している。

これらの試験がうまくいけば、今年末または来年初めにはワクチンが広く使用できる可能性があると同社の最高医療責任者であるザックス博士は述べている。

現時点では、新型コロナウィルスに対する治療法やワクチンはまだ確立しておらず、アメリカをはじめヨーロッパや中国で数十社の企業が様々な方法でワクチン製造を競争している状況である。

モデルナ社の株価はここ数ヶ月で急上昇しており、今日の発表を受けて23％以上の高値となった。