ハワイ州、ワクチン約150万回投与 完全に接種終えた人は75万人に
ハワイ州、ワクチン約150万回投与 完全に接種終えた人は75万人に
ハワイ州内の新型コロナ新規感染者数が16日、再び3桁台になった。保険局が発表したところによると、オアフ島では、基礎疾患で入院中だった70代女性が新型コロナで死亡した。
モロカイ島では先週、19件の新規感染者数を記録した。ジョシュ・グリーン副知事は「離島のアクセス困難な地域で感染が拡大しているのはワクチンを躊躇する人が多いことが原因の1つだ」との見解を示した。副知事は「私が医師として働いていたカウアイ島の一部地域や、マウイ島、カウアイ島、モロカイ島のアクセス困難な地域では、ワクチン接種を望まない人々が多い。接種をしていない人々は、最終的に感染してしまう可能性がある」と語った。
ハワイ州では現在、約150万回のワクチンが投与されているが、これについて副知事は次のように語った。「この数字はワクチン接種を完全に終えた人が約75万人いるいうことを示している。私たちは安全と言えるところまで近づいているものの、接種を完全に終えた人が約100万人に達するまで、あちこちで小規模のクラスターや感染者数の増加が見られるだろう」。
ワクチン接種を受ける人が多くなるにつれ、感染者数減少が行き詰まる可能性は低くなっている。ハワイ州内の病院で現在、新型コロナで入院中の患者は49人と低い数値にとどまっている。
また、ファイザーの臨床試験が予定通りに進んだ場合、次の段階では5歳から11歳の子どもがワクチン接種の対象に含まれる見込みだ。その場合、食品医薬品局(FDA)からの緊急使用許可が降りるのは早ければ来月になる可能性があるという。
(日刊サン 2021.05.17)
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