ハワイアン航空は15日(月)、2024年初頭から運行を開始する新型航空機の内装デザインを公開したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
今回公開されたのは、300席の新型「ボーイング787−9ドリームライナー」で、この機体では新しいプレミアムサービスクラス「レイホク・スイート」が導入される。レイホクはハワイ語で「星のレイ」を意味し、34のスイート席ではフルラットシート、18インチの機内エンターテイメントスクリーン、パーソナルコンセント、ワイヤレス充電、通路への直接アクセスが完備されている。また、各席はドア付きの1-2-1構成で、プライバシーを確保することも、共有することも可能となっており、ダブルシートを組み合わせれば、カップルで一緒に眠ったり、機内天井の上空シミュレーション映像を見上げることもできる。
ハワイアン航空のチーフ・マーケティング&コミュニケーション・オフィサーであるアヴィ・マニス氏は、「ハワイを想起させるキャビンデザインと比類なきサービスの組み合わせにより、787はハワイ発着の旅行において最もリラックスして楽しめる選択肢となるだろう。この客室のデザインとディテールは、ハワイ諸島の旗艦航空会社であることの意味を真に反映している」と述べている。
メインキャビンは、人間工学に基づいて設計された背もたれとアームレストを備えた266席で構成される。軽量でモダンなデザインは、シートスペースを最大化し、肩と腰のスペースを確保している。全席でUSB-AとUSB-Cの充電ポートを備えた12インチのシートバック・モニターを完備。また、足元が広く、ACコンセントが利用できるエクストラコンフォートシートは79席用意されている。
ハワイアン航空によると、787機は、その軽量な構造、革新的なエアロダイナミクス、最新のゼネラル・エレクトリック社製GEnxエンジンにより、同社の航空機の中で最も燃費の良いワイドボディ機となると述べている。また、機体の各デザイン要素について、「星や太陽、風、波、野生動物を観察しながら太平洋を航海したポリネシアの航海士を称える」とし、デザインコンサルタントのTeague社と協力し、太平洋の航海に敬意を表するというハワイアン航空のビジョンを、最新の航空機で実現させている。
また、同社は、レイホク・スイーツの開発において、「アディエント・エアロスペース」社(ボーイング社および自動車用シートのデザイナーであるアディエント社のジョイントベンチャー)と提携した最初の航空会社となった。
787機は、機内の空気ろ過を強化し、また機体に炭素繊維複合材を使用することにより、低い機内高度で飛行できるため、より快適な飛行を実現できるという。エンジンインレットに防音処理を施すことで機内での静寂性を高めているほか、調光可能な大型窓、広々としたオーバーヘッドボックス、トイレと蛇口にはタッチレス機能が搭載されるなど、機能面も充実している。
ハワイアン航空は、12機のボーイング787-9ドリームライナーの最初の1機を11月に受領し、残りは2027年までに納入される予定としている。なお、新機体は2024年初頭の就航時に一部の路線で使用される予定となっている。
ボーイング787の詳細はこちら。
https://www.hawaiianairlines.com/our-services/at-the-airport/our-fleet/b787
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