ワイキキ小学校の生徒たちは、カイマナビーチで生まれたモンクシールの赤ちゃんに「プアラニ」という名前を贈ったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
米国海洋大気庁(NOAA)の非営利パートナーである「ハワイ・マリン・アニマル・レスポンス」(HMAR)は、ワイキキ小学校の4年生と協力して、この雌の赤ちゃんモンクシールに名前をつけた。生徒たちは、教師の指導のもと、赤ちゃんの身体的特徴、血統、出生地などの情報を入手し、それらを考慮した上で名前を決めたという。なお、同小学校の4年生は、昨年夏にカイマナビーチで生まれたモンクシールの赤ちゃんをコアラニと名づけている。
15日(月)の午後、カイマナビーチホテルの上層階のラナイ(バルコニー)に、新しい名前と写真が載ったバナーが掲げられた。
HMARはフェイスブックに、「プアラニを家族に迎えることができ、とても興奮している! 彼女が素晴らしく冒険的なモンクシールに成長するのを見るのが待ちきれない!」とコメントを投稿した。
4月14日にカイマナビーチで生まれたプアラニは、母アザラシのカイウイにとって5番目の子で、今後数週間で離乳すると予想されている。
NOAAは、絶滅危惧種のハワイアンモンクシールの母子から陸上でも水中でも150フィート(約45.7メートル)の距離を保つことを推奨しており、別のビーチで泳いだりサーフィンするよう人々に呼びかけている。現在、カイマナビーチの大部分は網で囲われ、州の自然保護資源執行課のスタッフが24時間体制で監視を行っている。
NOAAによると、モンクシールの母子は通常5〜7週間授乳するという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.16)