アメリカ陸軍が管轄しているフォート・デルッシーは、軍のレクリエーション・センターとして、ビーチパーク、バレーボールコート、子供用遊具、遊歩道などがあり、広大な公園のような施設で、ランドルフ砲台アメリカ陸軍博物館、ダニエル・K・イノウエ・アジア太平洋安全保障研究センター、ハレ・コア・ホテルなども含まれる。
陸軍は、このフォート・デルッシー一帯の再開発を計画しており、敷地を通っているカリア・ロードを一定期間閉鎖することになる可能性が浮上しているとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
カリア・ロードは、ワイキキを通る市営バスのルートとなっており、もし閉鎖されれば、ワイキキで働くバス通勤者に大きな影響が出るのではないかという懸念が広がっているという。
計画には、パオア・プレースとサラトガ・ロードの間を一定期間閉鎖して遊歩道を刷新することが含まれている。
カリア・ロードは、ワイキキに出入りするための主要な道路で、通勤、観光、市営バスなど非常に多くの人が利用している。
ホノルル市は以前、カリア・ロードの閉鎖が周辺に対する影響が大きすぎるとして反対し、計画を陸軍に差し戻している。
陸軍の報道担当官リック・ブラック氏は、「軍は2017年にホノルル市と協議を始めました。しかし、その他の優先事項があったために、それ以降は実質的な計画遂行がされてきませんでした」と述べている。
計画自体がなくなったわけではなく、再開発のための交通調査をすでに終了している。
現在、カリア・ロードは舗装の傷みが目立ってきており、再舗装が必要となっていることは明らかだ。
陸軍は、フォート・デルッシーの再開発が行われるまでの間、カリア・ロードのメンテナンス費用の一部をホノルル市に負担するよう求めているという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.16)