ハワイは今年、台湾との姉妹締結から30年を迎える。州議会は今議会で、ハワイと台湾の友好タスクフォースの設立や、21日(日)に開催される世界保健機関(WHO)の年次総会などの国際フォーラムへの台湾の参加を支援する決議案を可決したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
台湾は、民主的な自治島として中国が領有権を主張しているが、米国を含むほとんどの国は、複雑な歴史や中国との関係から、台湾を独立した国として認めていない。
ホノルルにある台北経済文化事務局のリチャード・リン局長は、北京との緊張が高まる中、ハワイと台湾の関係は重要な意味を持つと語った。
リン氏によると、60年代初頭から70年代にかけて、ホノルルは台北とアメリカ本土を結ぶ航空路のひとつで、アメリカへ行くにはホノルルに立ち寄らなければならかったという。オアフ島と台湾には類似点があり、そのため、ハワイに残って起業したり、医者や専門家になったり、ハワイ大学で学位取得を目指す人もおり、その数は約4000人にのぼるという。
また、台湾とハワイは、歴史的にもよく似ているという。両地とも外国によって植民地化されたことを指摘し、同氏はこう述べた。
「そのため、私たちは自分たちの土地の支配者でなければならないという強い意識を持つようになった。この強い類似性が、両地の人々に、教育、貿易、先住民族の文化などの面で協力し、交流することを促し、また、自由、民主主義、人権の尊重という普遍的な価値を守るために台湾を支援することを促した。このように、私たちは強い絆で結ばれているため、両地の間には常に共通点を見出すことができると考えている」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.15)