グリーン副州知事は、新型コロナウィルス感染によって健康保険を失った失業者のために無料クリニックを自身で開設しようとしている。

ハワイ島の救急治療医師でもあるジョッシュ・グリーン副州知事は、ジェームズ・アイルランド医師と協力し、6月1日から8月31日までの期間、ノース・キング・ストリート2055番にあるカリヒ・メディカル・ビルディングにてメディケイド（低所得者向け医療保険プログラム）の資格がない人々を対象として、アロハ・フリー・クリニックを開設する。

ハワイのほとんどの労働者は、週20時間以上労働することにより雇用主を通じて健康保険に加入しているが、新型コロナウィルスによってビジネスは閉鎖され、ハワイの失業者率は全米でも突出して30％以上を記録している。

このクリニックでは、健康保険を失った失業者に対して、特に高血圧、糖尿病、腎臓、喘息、COPDなどの慢性的な健康問題のある患者に焦点をあて、定期的な投薬の補充を中心に支援する。

名前は公表されていないが、地元の慈善家からレンタル費用をカバーするとの申し出があり、医療ボランティア団体であるハワイ・ヘルス・コープからはボランティアが立ち上がっている。

ハワイパシフィック大学の看護科学生も協力して、ビデオ会議アプリのズームを利用して遠隔の患者に対応する。

診察は無料だが、検査などで一部の自己負担費用が発生する場合があるため、地元企業からの寄付を求めている。

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