新型コロナ感染者数に増加の傾向が見られている。

州衛生局では、週ごとの感染数を発表しているが、5月11日（水曜日）の報告では、先週の新規感染数は5,768人、7日間平均感染数722人と7週連続して増加しているとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。

陽性率も11.5％から14.3％へ上昇している。

衛生局の疫病担当者のサラ・ケンブル医師は、「これは非常に重要な指標となります。以前、感染数だけが全てではないと伝えましたが、現在深刻な症状が現れている患者が見られ、入院者数も増加しています」と述べている。

昨日の時点で、先週の66人から増加して今週は91人の新規感染者がおり、その内8人が集中治療室を使用し、4人が人工呼吸器を装着している。

ケンブル氏は、人混みを避け、屋内ではマスク着用し、具合の悪い時には家に止まるなど基本的な対策を怠らないよう求めている。

ハワイ住民の77.4％がワクチン接種を終了しており、40％が追加接種を、4.6％が2度目の追加接種を受けている。

卒業式やプロムのシーズンを迎える中で感染者数が上昇していることを受け、州教育局は11日（水曜日）に会見を行い、学校行事などで人が集まる際にはマスクを着用するよう求めた。

また、夏休み中に開催されるサマー・プログラムにおいても、屋内でのマスク着用ルールを継続すると発表した。

5月に入って、モロカイ中学校では、生徒と教職員合わせて235人のうち、24人の感染が明らかになったため、今週全ての授業をオンラインで行っている。

教育局と衛生局では、これからの卒業式シーズンにおいて、さらなる注意を呼びかけている。